


以前にも近所のプラタナスの木の話は書きましたが、
とうとう切られてしまうことになりました。
長い間踏切の横のプラタナスの木は、たくさんの人達の憩いの場でした。
あまりに何気なくそこに立っていたので、そこが憩いの場になっていることに、
何人の人が気がついていたでしょうか?
暑い日には大きな葉っぱが木陰を作ってくれて、雨の日には雨よけに。
寒く風が強い日には、盾となり風を遮ってくれたり。
神戸にに来て6年経ち、このプラタナスの木も6年のつきあい。
買い物や出掛ける度に、いってらっしゃい。おかえり。と言ってくれてるようでした。
何年か前にこの木が切られることになった時に、地元の方が必死で署名を集め、
切ることは免れましたが、やはり木が倒れて危険とのことで今回は地元の方も同意のもとで。
寿命でした。
切られた跡は、木の切り株もなく、あとかたもなく無くなっていた。
何もなかったかのように、コンクリートで固められて、なんだかやりきれない気持ちになった。
ここにプラタナスがあったという証もないまま切られてしまったことが悲しかった。
街が発展するってこういうことなんだなぁと、ぼんやり思った。
あったものがなくなる寂しさを味わった日だった。
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